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Monkey Guitar Instruments Lab.

Contents

FAT!! Monkey Distortion

fatmonkey

ギターの原音に忠実に従ったディストーションサウンド。激烈なディストーション サウンドからエッヂの効いたクランチサウンド、ブースト気味のHOTなサウンドから ギター原音のバッファまで幅広いサウンドに対応します。

今までのディストーションサウンドありきのサウンドメイキングとは違い、 まずギター原音の再生能力から設計しディストーションに仕上げましたので、 音のクリアさが違います。アンプをドライブさせると本当に気持ちいいです。 フロントピックアップでも、プープーのサウンドにならないところが今までの ディストーションペダルと大きく違うと思います。

FAT!!MonkeyDistortionの特徴は次のとおりです。

回路的にもチャレンジした新しい発想のディストーションペダルです。 音的にはスタンダードかもしれませんが、自作派の皆さんには是非挑戦していただきたい 一つです。

回路図はこちら

実験レポート
6作目のエフェクター作成開始!!(2006/3/26)

まずはここから。エフェクターコンセプト

VividMonkeyDistortion(VMD)では、恐竜の鳴き声のようなぶりぶりのディストーション サウンドを作りましたが、ゲインをあげるとノイズ量も増大し、使い勝手の面で もう一歩のところがありました。そこで、今回の第一のコンセプトはノイズ量を コントロールし、ディストーションサウンドを保ったままノイズを減らせないか?を 考えます。

また、ゲイン増大部分で入力と出力間寄生容量によりミラー効果が発生し(ミラー容量)、 高域の特性が劣化する問題がありますので、初段の増幅段の構成を変更しようと 考えました。

今回のコンセプトは、ノイズコントロールとミラー容量回避です。さらに、 低ゲイン時の音痩せをなくそうと考え、エフェクター設計方法を変更しました。

回路の検討

VMD設計時の教訓を踏まえ、またバリバリのディストーションサウンドもほしいことから 回路構成は、トランジスタのプリ段-オペアンプの増幅2段の3段増幅構成とします。 また、3段目にダイオードクランプを挿入することとします。

ミラー容量の影響は、特にトランジスタの初段に現れます。これは、ギターの 回路部分のインピーダンスと入力段の入力-出力段のミラー容量で構成される RCローパスフィルターによって起こります。ギターの出力インピーダンスが高いためで このため市販のエフェクター等では初段に電圧増幅のないエミッタフォロワ回路等が 使用されています。

今回も初段にエミフォロ-2段目トランジスタ増幅段-オペアンプ増幅2段の4段とすれば 早かったのですが、やはり部品点数が多くなりますし、それだけ音の伝達速度も 遅くなりますので、3段増幅回路にこだわろうと考えました。

また、ノイズコントロールについてですが、普通に考えればゲインコントロールを つけてゲインを下げれば済むのでは?と考えてしまいます。しかし、今回はゲインを フルにした状態でノイズを減らしたいのです。ディストーションを保ったままノイズを 減らす・・・結構悩みました。

やっててよかった真空管アンプ

最近は真空管アンプの技術本を読み漁っていたので、これに気づくのは時間の問題 だったかもしれません。そう、物の本によると、 "オーバーオールのフィードバック回路"だそうです。かっこいいですね。まあ、今では 一般的ですが、回路内部はゲインを一杯まで上げておいて、最終段から初段に ある一定量でフィードバックを返すことのようです。回路内部のゲインを一杯まで、 というところが味噌ですね。

また、ミラー容量対策として、初段には差動増幅を採用しました。差動増幅では、 片側を出力として使用すると、エミッタフォロワ+ベース接地回路となります。 ゲインをあまり高くできませんが、高域の特性劣化を抑えると言うことで、 良しとしました。差動のもう一方は通常接地ですが、今回フィードバック経路があるため、 フィードバックをそこに返し、ボリュームで可変することでノイズコントロールと しました。最終段は、MGILお得意のバンドパスフィルターです。

最終回路は、下のリンクとなります。

回路図はこちら

設計方法の変更

いつもはすぐディストーションサウンドで調整してしまい、気持ちよくなってしまう のですが、今回はそれを我慢し低ゲイン時の音でギターの生音が再現できるように 調整をしました。

その後で、ダイオードをつけてディストーションサウンドを作りました。ダイオードは、 今回WesternElectric製の物を入手できましたので、それと1N4007を比較しました。

ダイオードの選定

fmd_kiban

もちろん低ゲイン時の音は、ダイオードあるなしで変化します。低ゲイン時に ダイオードクリップがかかると、どうも耳障りないやな音(つんつんしている)に なってしまうので、ダイオードクランプが甘めのWE533Kが適当と判断しました。

ハイゲイン時のディストーションサウンドは、ダイオードにはあまりよらず、 どれをとってもほとんど変化なし(と言うか、回路とRCで決まっている)だったので、 WE533Kを採用しました。

真空管アンプでは定番!?ASCコンデンサ

いつものMalloryでもよかったのですが、ASCのコンデンサが入手できたので、 付け替えて実験してみました。Malloryよりも若干こもった感じの印象で、 しかし今回のようなウォームなディストーションにはもってこいかな?とも思い直し、 こちらで行くことにしました。使用してみるとなかなか使いやすいコンデンサで さすが真空管アンプ御用達!!といった感じです。

VMDとはまた違ったディストーションサウンド!!

しかもノイズコントロール付き!!ハイゲインのまま、フィードバック量を調整する ことで、ディストーションサウンドを保ったままノイズ量を調整できます。 これはおいしいです!!さらに、低ゲイン時のディストーションサウンドもHOTでFAT!! FATMonkeyDistortionと名づけましょう!!ちなみにオペアンプは、OP275を採用しました。 BBのOPA2604は、固めのディストーションサウンドで、ガリッガリッといった感じです。 OP275は歪みが少し細かめな感じ、AD712は綺麗?に整ったディストーションといった 印象です。VMDにOPA2604を使用したと言うのもあって今回は別のものを採用しました。

ディストーションサウンドUP!!

いつものトランジスタアンプに、今回はBELDENの8412ケーブルを使用し録音しました。 なかなか音抜けのよいサウンドに仕上がっています。STRATはフロントピックアップで 試しましたが、普通のディストーションペダルでは、音がぷーぷーに変わってしまい リアピックアップしか使えないものですが、今回は低ゲイン時に音の合わせこみを 行ったからかもしれませんが、なかなかいい感じに仕上がっています。20Wの トランジスタアンプとは思えない音圧感です。音源は下から。

FireBirdリアピックアップはこちら
STRATフロントピックアップはこちら
TELEリアピックアップはこちら
FlyingVリアピックアップはこちら

今日の感想

今回はエフェクター合わせ込みを低ゲインから行いましたが、音のニュアンスを あまり削ることなくディストーションサウンドが得られました。逆に言うと、 すっきり収まるので、意外性を狙いにくいかもしれません。VMDを改めて引き倒してみると、 この大胆さは一発狙いだなと思います。どちらもそれなりに特徴があって お気に入りですね。


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