Capacitors
ASC X363 (film)
真空管アンプには定番のコンデンサらしいです。今回エフェクターにも使用して みました。お気に入りのMalloryに比べて、若干こもった音に感じます。歪み系に 使用するとFATな音になります。なかなか使いやすいコンデンサーの一つではない でしょうか?
Panasonic FC (Electrolyte)
オペアンプのバイアス点を与える抵抗分割の電圧安定に使用すると、歪みが 細かくなります。ちなみにVividMonkeyDistortionでは荒々しい歪みがほしかったので、 あえてこの部分のコンデンサをつけていませんでした。
Nichicon (Electrolyte)
標準品とも呼べるニチコンの電解コンデンサです。音質には実験してみましたが、 あまり音質には影響がないように思います。
Mallory 150's (film)
一番お気に入りのコンデンサです。エフェクター自作し始めたころ、「こんなに 音が違うんだ!」と発見させてくれたコンデンサです。透き通った艶のあるトーンが 魅力です。0.001uF〜0.1uF程度が使用に最適だと思います。OrangeDropより買いだと 思います。
Sprague OrangeDrop (film)
超有名なフィルムコンといえば、これではないでしょうか。市販のフィルムコンに 比べれば音色が改善すると思いますが、エフェクター使用に際しては、若干大きさが 不利になると思います。音色は癖のないナチュラルトーンです。
Philips TropicalFish (film)
このトロピカルフィッシュは、容量が0.68uFと大きい点と癖のない音色が特徴です。 バイパスコンデンサによく使用しています。バイパスコンデンサによってトーンを 変えたくないときに重宝します。
CDE blackCat (film)
これもギターのトーン用コンデンサとして、Sprague社製BlackBeautyに続き有名な コンデンサです。エレキギターの改造用ストックとして置いています。もったいなくて エフェクターには使用できません。ギターのトーン変化についてもレポートして いきたいですね。
WIMA MKB (film)
ヨーロピアンテイストのコンデンサです。僕が実験した0.68uFは、音色が粗めで 使用するのが難しいコンデンサだなと思いました。バイパスコンデンサやディストー ションに使用すると特徴が出ます。
ERO MKT1814 (film)
EROのコンデンサは高音質で有名ですが、そのフィルムコンです。このコンデンサも 市販のフィルムコンと聴き比べると一発で違いがわかります。その違いとは、音質が とても綺麗になる!ことです。クリーントーン系で重宝するかもしれませんが、歪み系 エフェクターは、苦手かもしれません。
市販のフィルムコン (film)
最大の特徴は、コストメリットです。音色はあえて議論はしませんが、もちろん 使い道があります。MGILでは、エフェクターの設計時の最初の実験に使用します。 また、他のコンデンサの比較に使用します。これにより、自作エフェクターの特徴を 対比する形で示すことができるからです。
Sprague 150D (tantalium)
タンタルコンデンサは、電解コンデンサに比べ直列寄生抵抗成分(ESR)が低く、 高音質だと言われています。このコンデンサも音域の幅が広く、トランジスタ増幅段に 使用しています。特に高音側の音の劣化が少なく、ディストーションで使用すると 音がまとまらずに適度に暴れて心地よい歪みが得られると思います。
Vishay 790D (tantalium)
現在もVISHAYにて生産されているタンタルコンデンサです。音のまとまりがよく 音質重視のクリーントーン系エフェクター等に最適だと思います。癖がないので、 自作エフェクターとして特徴が出しにくい一面があります。
Philips (tantalium)
市販品とSprague製のコンデンサ等のちょうど中間的な癖のない音色です。 トランジスタ増幅部分の最初の実験等に使用しています。
市販のタンタルコン (tantalium)
タンタルコンは、電解コンと同様に小型で高容量が実現できますが、指向性(端子 に±の方向性があること)があるため、逆接すると破壊してしまいます。そのため、 低コストのタンタルコンで実験を行い、最終的に変更します。MGILでも市販のタンタル コンは必需品です。
Sprague Atom (Electrolyte)
最近の電解コンデンサは特性のいいものが販売されていますが、なかなかタンタル コンデンサと同様の音質を実現できるものが少ないです。このコンデンサも市販の コンデンサとタンタルコンデンサの中間的な音質ですが、自作エフェクターとして 使用頻度は少ないです。
市販の電解コン (Electrolyte)
エフェクターの音色を決定するバイパスコンデンサやフィルタ等には使用せず、 +9V電源の平滑化コンデンサとして主に使用しています。電解コンデンサは寿命が ありますので105℃・耐圧の高いものをおすすめします。
市販のセラミックコン (Ceramic)
これも前の市販品と同様に最初の実験に使用します。小容量(100pF以下)で使用 しますが、頻度はあまり多くありません。ギターのトーンに標準品として使われて いますが、音に対して適していないと思いますので、ギターのトーンを使用される 方は交換するのがいいと思います。
Silvermika (Mika)
市販品のセラコンと同様、あまり使用頻度は多くありませんが、小容量がほしいときに 使用しています。劇的にエフェクターの音質が変化することはありませんが、 セラコンのペラペラした音を回避するのに最適です。
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